全国アスベスト適正処理協議会(会長・炭谷茂前環境事務次官)の今年度総会が三日に都内で開かれ、今期の事業計画などが承認された。同協議会はアスベストの適正処理を目指す企業等が参加して昨年6月に発足。2年目に入った今期は「適正処理ガイドライン」(仮称)の作成や、「適正事業者認定制度」(仮称)の骨子作りなどに取り組んでいく方針だ。
適正処理ガイドラインの作成に向けては、まずアスベストの適正処理の流れや適正評価のためのフローチャートを作成。既存の要綱、ガイドライン、マニュアル等の整理を行った後、重点項目についての協議会ガイドラインを取りまとめる考えだ。九月頃をめどにフローチャートのフレームワークを策定し、それを基に各部会で検討、来年3月までに取りまとめる計画となっている。
総会開催に当たって炭谷会長は、「この協議会の活動が関係各省で重く受け止められる状況になってきている。こうしたことに応えるため、研究会や部会を設置して研究・協議を進めてきた。今後もガイドラインの制定や人材の育成などの課題に積極的に対応していきたい」などと語った。