全国アスベスト適正処理協議会

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建物のアスベスト被害の損害賠償で被害者勝訴
全国初 建物所有者のアスベスト対策に警鐘

2009/9/2

鉄道の高架下商店街の建物内壁に吹き付けられたアスベスト(青石綿)に1970年から2002年までの間暴露し、悪性胸膜中皮腫を発症して04年7月に死亡した被害者の遺族4人が高架下建物の所有者・賃貸人である近畿日本鉄道等に対して損害賠償を請求した裁判の判決が先月31日、大阪地方裁判所で行われた。同地裁は原告側の主張を認め、被告側に4900万円の賠償金を支払う判決を下した。

吹き付けアスベストによる健康被害(中皮腫罹患)で、建物の所有者・賃貸人に対して損害賠償を求めたのは国内で初めてのケース。今回の判決はアスベスト対策をしていない危険な建物を所有・管理する所有者・賃貸人の責任が認められ形となり、多くの建物所有者らに警鐘を鳴らし吹き付けアスベスト対策を促すことにつながりそうだ。

(環境新聞9/2号掲載)
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