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一般環境と解体現場の測定方法を区別
環境省がアスベストモニタリングマニュアル改訂

2010/6/23

環境省はこのほど、アスベスト濃度の測定方法に関する技術的指針である「アスベストモニタリングマニュアル」を改訂し公表した。今回の改訂では、今後の主要発生源は解体現場等であるという状況から、一般環境と解体現場等でのモニタリング方法を区別した。

また、従来はクリソタイルを主なターゲットとしていたが、近年の測定結果では総繊維濃度レベルが低下してきている一方、今後はクリソタイル以外のアスベストの同定も確実に行っていく必要があることから、一定の水準(総繊維数1f/L)を設け、それを超過した場合は電子顕微鏡法による確認を行うという方法にした。

さらに短時間で工事が終了してしまう可能性のある解体現場等への対応として、迅速に測定ができる方法を紹介している。位相差/偏光顕微鏡法、蛍光顕微鏡法、可搬型等の分析走査電子顕微鏡法、繊維状粒子自動測定器による測定の4つの方法を記載した。同省は今後さらなる知見の充実や技術の進歩に向け、光学顕微鏡法、電子顕微鏡法等によって得た測定結果の評価なども含め、引き続き検討していく方針。

(環境新聞6/23号掲載)
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